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▼カテゴリ:メッセージ

更新:2006/04/08 23:26

パソコンにかける夢

 これからパソコンはどうなっていくのでしょうか。私は、将来的にパソコンは、新聞のような形状になっていくと考えています。新聞のように軽く、折りたたんで持ち運べます。しかも、どこにいても常にインターネットにつながっているので、電車のなかでパソコンを使って新聞や雑誌を読んだり、カフェでネット・ショッピングしたりできます。ノートとしても使え、学校の授業やビジネス会議などで書き込んで保存できます。また、授業中は先生が書いた黒板の内容が自動的に生徒のノートにも表示され、ビジネス会議でもプレゼンテーション画面が聞き手のノートに自動的に表示されます。未来のパソコンは今よりもっとインタラクティブに、もっと身近な道具になっていくのです。時計やメガネを身につけるのと同じ感覚で、パソコンを身近に持つようになっていくでしょう。それが私の理想のパソコンです。

 実はこのようなことは、今、私が初めて言い出したことではなく、何と30年も前から言われています。それが『DynaBook(ダイナブック)』というコンセプトです。今は東芝が商標として使っている、あの名称です。これは、今のパソコンの基礎を築いた「Alan C. Kay(アラン・ケイ)」が1977年に『IEEE Computer』誌の論文「Personal Dynamic Media」で提唱したものです。彼の「パソコンは、無線通信機能をもち、ノート形状で、紙のように誰でも簡単に使えるようになる」というコンセプトは、今も多くのパソコン関係者に夢を与え続けています。

 パソコンの原型は、Alan Kay が所属していた Xerox 社の Palo Alto Research Center(パロ・アルト研究所)で開発された「Alto」というワーク・ステーションです。「Alto」は、GUI(Graphical User Interface)とマウス操作を備えた最初のコンピュータでした。Apple 社の創設者 Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)は「Alto」に影響を受け、GUI とマウス操作を備えた Lisa や Macintosh というパソコンを作りました。その後、Microsoft 社も同様の機能を備えた Windows を作ったのです。現在もパソコンは進化し続け、Alan Kay の『DynaBook(ダイナブック)』構想の夢は徐々に実現していっています。最近、登場した Tablet PC はノートのように使える製品で、『DynaBook(ダイナブック)』構想を踏襲するものです。私は、Tablet PC の今後の発展に大変、期待しています。

 私もこのような『DynaBook(ダイナブック)』構想の夢を叶えていきたい、そのための力になりたいと思っている一人です。そして、今、実際に私がやろうとしていることは、テクニカル・ライターとしてメディアの力を利用して、日本や世界の IT 業界の発展に寄与していくことなのです。どんなことがあっても、私は、この夢をあきらめるつもりはありません。頑として譲らず、夢と情熱を持って、多くの人に認められるまで、努力していくつもりです。

2003年5月14日
一色 政彦

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