2008/09/14 03:01 【カテゴリ:.NET Development,Google Development】 (更新:2008/09/14 03:33)
未来のIT業界とクラウド コンピューティングに対する考察 
商用コンピュータの過去の時代の流れと、これからの時代の流れの予測をシンプルにまとめてみました。
1. 【1950~1990年】メインフレーム(汎用機)時代
→ 利用者:一部の大企業(少ない)。
→ 価格:大企業なら買えるレベル
→ 用途:大企業の基幹業務。
2. 【1980~2020年】パーソナル コンピュータ時代
→ 利用者:一般の人から大企業まで(多い)。1人1台程度
→ 価格:中小企業や個人でも買えるレベル
→ 用途:一般業務、日常の連絡手段や作業、ゲームなどなど。
3. 【2010~2050年】クラウド コンピューティング時代
→ 利用者:一般の人から大企業まで(多い)。1人5台程度
→ 価格:安い。個人がいくつでも買えるレベル。薄利多売の世界。
→ 用途:一般業務、日常の連絡手段や作業、ゲームなどなど。そのほか生活を便利にするサービス(詳しくは下記)。
2010年から始まると予測しているクラウド コンピューティング時代ですが(まぁ、すでに始まっていると見てもいいかもしれませんが)、このころになるとソフトウェアやサービスの価格がぐっと安くなってきます。結局、経済市場の世界では、ものがあふれてくると、どうしても安くならざるを得ないと思います。
ここでもし「絶対にうちは安くしない」と言い張ったところで、機能は少し劣っても圧倒的に安いものを他社が出してきたら、それに負ける可能性が高くなります。成功した企業は機能改善して顧客満足度を追求するのが普通ですが、そうするとそれよりも機能の劣る顧客満足度の低い製品が出せなくなります。そうこうしているうちに機能は劣るが価格が安い他社の製品に負けてしまうのです。いわゆる「イノベーションのジレンマ」。
それぞれの製品が安くなっていくとすれば、企業の利益は少なくなるので、結果的に現在の(IT業界の)パーソナル コンピュータ市場の規模は小さくなっていってしまうはずです。そう考えると、IT業界に関わっている人の未来は暗いのでしょうか? その答えは僕には分からないし、誰にも分からないでしょうが、クラウド コンピューティングに可能性を見ることができると僕は考えています。
すでにコンピュータは1人1台程度は普及していると思います。だから、メインフレーム時代からパソコン時代に起こった「パソコンを持っていない人にもっと普及させる」という手法による市場拡大は、もうさすがに期待できません。ではクラウド コンピューティングでは、どうするか? それは、製品を安くしても1人3台も4台も持たせて、トータルでのIT業界の収益を高めることです。
とはいっても「そんなに何台も要らないよ……」という反応ばかりでしょうが、確かにそのとおりです。しかしクラウド コンピューティング時代では、ノート パソコンとか、デスクトップ パソコンとかだけをITの対象としてはいけないと僕は考えています。そうではなく、コンピュータが動くデバイスの種類を増やしていかなければならない。それ以外にIT業界がいまよりも飛躍的に発展していく道はあり得ない。僕はそう思います。
例えば、ネットワーク サービスとつなげてリアルタイムに番組視聴者のコメントを表示させる「テレビ」や「ラジオ」を作ったり、ネットワーク サービスに接続して最新ニュースのアラートが表示される「時計」を作ったり、冷蔵庫の中身をネットワーク上に情報を送信して買い物に時に携帯でチェックできるようにする「冷蔵庫」を作ったり、そういうふうにコンピュータが載る領域を広げる以外に、IT業界が今後めざましい発展を遂げる可能性はないと思います。
もしクラウド コンピューティングが単にシステム形態においてパーソナル コンピュータに取って代わるだけで、それ以外の広がりや革新がないのであれば、IT業界の未来はそれほど明るくないかもしれないと僕は危惧しています。だってIT業界で働いてもお金が儲からなくなるわけだから、この業界に入りたいという人もより少なくなるし、この業界に今居る人も居続けたいと思わないですよね?! クラウド コンピューティング時代の幕開けは、上に書いたような対象デバイスの拡大がセットでなければならない。そうしないと、IT業界の人は上記の理由でジリ貧になってくる可能性があります。クラウド コンピューティング時代の到来が、IT業界も消費者も幸せにならずに、双方にとって悲劇になってしまう可能性もあるということです。だからこそ、時代の過渡期にいる(と思われる)今が、非常に重要な時間なのかもしれない。ふとそう思いました。未来からいまを振り返ってみると、「あのころは激動の時代だった!」とか言っているのかもしれませんね。
意見を非常に持っている。
2008/09/04 02:00 【カテゴリ:.NET Development,Google Development】 (Posted by 一色政彦)
Google ChromeとIE8の類似性 
Google Chromeに搭載されている機能で、IE8の新機能と同じようなものがあります。
例えば以下。
●ブラウザ全体がクラッシュしない!(タブごとにプロセス化)
●ドメイン・ハイライト(アドレス入力部分で嘘のアドレスを見つけやすい)
●ブラウザに履歴などを残さないモード
Google Chrome:シークレット・ウィンドウ
IE8(ベータ):InPrivateブラウズ
後出しはグーグルの方だから、グーグルが「真似た」ということでしょうか。
表示の速さは同じくらいか、IE8の方が早いんじゃないかという印象を受けています(ちゃんと計測しないと分からないですが)。
やっぱり便利さではIE8と思うんですけど、Google Chromeのシンプルさはいいですね。
しかしGoogle Chromeはまだ実用レベルじゃないですね……。ブログが書き込めない……。
2008/09/03 15:01 【カテゴリ:Google Development】 (Posted by 一色政彦)
プラットフォームとしての「Google Chrome」 
9月2日(米国時間)にグーグルが新しいWebブラウザ「Google Chrome」を提供開始しました。確かにGoogle Chromeはブラウザですが、オフラインでWebアプリケーションを実行できる機能(Google Gears)が標準で組み込まれているという意味で、長く噂されてきた「The Google OS」プラットフォームとして見る方が適切かもしれません。
グーグルによると「ウェブは、シンプルなテキストのみのページばかりが提供されていた時代から、リッチでインタラクティブなアプリケーションへと進化を遂げています。特に、今本当に必要とされているのは、単なる「ブラウザ」ではなく、ウェブページやアプリケーションに対応した最新の「プラットフォーム」なのだ」そうです。つまり、Google ChromeはWebアプリケーションのためのプラットフォームとして作られ、今後、Windows OS プラットフォームに対抗することを目指しているように見えます。
Google Chromeは、Mac OSよりも、Windows Vista/Windows 7よりも、安価なプラットフォームとしての地位を目指すための第1歩なのかもしれません。Windows XP Home EditionにGoogle Chromeを乗せた超安価なPCが販売され、「それだけで普段の業務(SaaSアプリケーション)や、メール、ブラウジングといった日常の操作は十分でしょ」というユーザーが増え、それがデファクト・スタンダードになることもあり得ます。これは、マイクロソフトにとって最悪のシナリオだと思います。
もちろん、マイクロソフトもIE8でブラウザを改善してくるし、こういったシナリオは現実のものには、なかなかならないとは思います。ですが、ブラウザ、インターネット、クラウド、これらの分野の競争がますます熾烈になってくるのは確実なんじゃないでしょうか。
2008/06/10 21:59 【カテゴリ:Google Development】 (Posted by 一色政彦)
Google App Engine コード ラボ (Hackathon)レポート 
本日の Google Developer Day 2008 Japan の午後は、Google App Engine コード ラボ (Hackathon)に参加しました。20~30名ぐらいの参加者がいました。
まず最初の30~60分が、課題の Google App Engine アプリケーションである「Wiki」のコード内容の説明でした。
・セッションで使った資料(A progressive example of developing a Wiki with Google App Engine)
その後、「残りの3時間で、この Wiki を拡張するか、独自の Google App Engine アプリケーションを構築せよ」とのことで、それぞれ個人で黙々と、もしくは数名で協力したりしながら、ときには Google 社員のアドバイスを受け、それぞれが思いのままにアプリケーションを開発しました。
そして、5時あたりから開発したアプリケーションのプレゼンを開始しました。プレゼンは希望者だけだったので8名ぐらいが発表していたと思います。次の写真はその風景です。

ちなみに僕は、独自アプリケーションの開発を選択しました。今回作成したのは、GData API(= Google のサービスからデータを取得、設定するためのAPI)を Google App Engine アプリケーション内で使うというもの。具体的には、Google カレンダ(Google Calendar)のイベント情報を Web ページにテキストで列挙し、またテキストでイベントを一括設定するというものです。しかし残念ながら 3 時間という時間制限のなかで、不慣れな Python 言語と GData API の活用とあって、一括設定まではすすみませんでした。しかしできたところまでをみんなの前でプレゼンさせてもらいました。質問もあり、興味を持ってもらえた人もいるようで良かったです。
今回作成したアプリケーションについてもう少し詳しく説明しましょう。
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